LED照明を自作してみました#4
1/4インチのオスのねじを入れるため鬼ナットとして3/8の変換のナットを埋め込むために穴を開けます。これもドリルは6㎜の大きさしかなかったので、後は彫刻刀の丸でくり抜きました。
ナットの周りにSUボンドをたっぷりつけて埋め込みました。
昔、アシスタントをしている時に三脚のオスねじを無くしてしまい、レンタル会社にネジ1個で2000円請求され、会社に報告して払ってもらうのも恥ずかしいので自腹を切ったことがあります。当時、ネジ1個で2000円はないだろうと思いましたが、特殊なネジなのでと言われればそれまででした。今回のこのネジ、5個で99セントなんですけどね。
ネジと言いますと、あなどるなかれ、僕の大好きな高村薫さんが『照柿』の中でその製造の大変さを描いていますが、大人になってわかることはああゆうものは年間を通して結構な数を無くされるので(外すことがままある)パーツとして箱買いするものです。だからやはりぼられたのだろうと思います。当時はバブルの頃だったので払いましたが、今なら問題になる値段だと思います。
テープLEDの粘着性も考慮して、表はアクリル板で塞ぎます。アクリル板は東京都内で唯一?一般向けのアクリル専門店であるはざいやで購入しました。カットも含めて2枚で¥338。安い。数年前に1/700の蒼龍と飛龍のケースを自作しようと思って訪れた時の場所は旧店舗でしたが、新しい店舗はメイン通り沿いできれいなビルになっていました。ただ、模型ケースにはあまり力を入れていないようです。しかし注文すればどんな大きさの物でも作ってくれると思います。
前回はスミペックスという住友アクリルの押し出し板を薦められましたが今回は旭化成テクノプラスのデラグラスでした。押し出し板は接着しやすいのですが、傷が付きやすく、それ故キャスト板よりも安いのですが、デラグラスは傷がつきにくいとありますので、押し出し板では唯一かもしれません。
ちなみにホームセンターで販売されているアクリルサンデーは三菱ケミカルのアクリライトというキャスト板が売られていることが多いので、きれいなケースを作ることでの接着は厳しいと考えたほうがよろしいかと思います。間違わないように。
木ネジの直径は2mmです。最初は鬼ナットも使おうと思ったのですが、スーパービバホームでも小さいのがなかったので諦めました。
アクリル板の厚さは最薄の1mmです。
それ故なのか曲がりやすいので角もビスで止めました。
後ろは汚いままです。配線の部分はアルミテープで隠すかもしれませんが、今のところはそのままにしておきます。
後ろのケーブルをステップルで簡単に留めました。
以上で完成です。ティルトが出来るプラットフォームはいずれ手に入れます。
次は実証です。
コラム
技術の発達は恐ろしいもので、僕が学生だった頃、すなわち約30年前のことですが、フイルムがなくなってしまうなんて(実際はまだあるが)誰も思わなかったと思います。LEDに関しては高い高いといわれていましたが、日本人の御三方が青色LEDでノーベル賞を獲得して以来いつの間にか身近になってしまいました。僕の場合は8年ほど前にカラーLEDの照明器具を使用しての撮影の機会に恵まれましたが、それを自作できる時代が来るなんてその時もまず想像もできませんでした。
話はさかのぼって、僕がアメリカで生活し始めたころ、約25年位前ですが、KinoFloの創始者であるフレーダー・ホーハイムさんにお会いする機会に恵まれました。彼は若い頃、角川映画の『復活の日』のカナダ側スタッフ(ガッファー)として参加していまして、それが縁で連絡を取ることができたのです。
当時日本では一部の照明スタッフが東芝に頼んで色評価の高い蛍光灯を作って自分たちで運用していたり、トゥルーライトが何気に売られているだけで、日本社会に広く浸透している明かりである蛍光灯はその発色に関してはほとんど無頓着というか、意識さえされていなかったのが現状でした。
KinoFlo自体高い色評価とその使いやすさにもかかわらず、世界中にはまだ浸透しておらず、日本には6セットほど売っただけだとその時フレーダーさんがおしゃっていました。そんなKinoFloを有名にしたのは独特の雰囲気で有名なブラピ主演の『セブン』でした。それ以来広く世界中で使用されるようになりいつの間にかアカデミーの技術賞を取っていました。
そもそも照明技師であるフレーダーさんがなぜ照明を製作するに至ったかは鉄板である室内のロケセットでワイドレンズのために照明の隠し場所がないと悩んだことによるものでした。そして、製作を大学教授にお願いしたりしてKinoFloを作り上げたのです。
それが一部のYou TubeのLED照明の製作で分かるように簡単に自作できてしまう時代になってしまったのです。
近年AI、AIと騒いでいますが、普通に技術の発達において仕事、特にプロの仕事が減ってゆくのです。










