LED照明を自作してみました#5
計測
懐かしいものが登場しました。ミノルタカラーメーターⅢFです。僕がアシスタント時代に買った高級品です。そのためか使用頻度が少なく、超美品です。ですが、オークションには出しませんのであしからず。
そもそもカメラマンやライトマンがこれを使う機会なんてほとんどないんですよね。そのためかHMIライト(映画撮影用デーライト照明)が広く使われるようになってからも新しいものが発売されませんでした。現在は業者用としてコニカミノルタは色彩照度計CL-200A、セコニックがスペクトロマスターC-700を汎用品として販売していますが、結構な値段がします。C-700は嘗てのⅢFに匹敵するような値段なので持っている方もいるかもしれませんね。
先ほどHMIの話をしましたが、HMIやLEDは超高速で発光を繰り返しているためⅢFの受光部ではとらえきれず正確ではありません。ということはこの表示はあくまでも目安。ちなみに14Mのフィルターが必要だと表示されましたが、それも正確ではありません。
実証実験
カラーチャート
またまた、懐かしいものが登場しましたね。写っている色紙はカラーチャートと言いましてカラーはRed・Green・Blue・Cyan・Magenta・Yellow、左は6段階のGray。6段階のグレーのみのものも存在します。
学生の頃は大学の備品として使用していたので、機材を扱う所で普通に売られているのだろうと思っていたのですが、当時、いざ購入しようとすると全く見当たらず、同じものを貸し出しているレンタル店で製造元を聞き出し、都心から離れた製造元にわざわざ買いに行きました。
実はその時すでにチャートの製造を取りやめており(色紙を張るところが辞めてしまったので)残っていたものを頼んで分けてもらいました。実は、僕よりも上の世代の方は持っている人もいましたが、同世代からその下の方が持っているのは見かけなかったように記憶しております。当時ほとんどの人が借りてくるかアメリカ製のMacbethで代用していました。僕もこちらも持っていたのですがどこへ行ったか分からなくなってしまいました。今はそのMacbethが主流のようです。
色合いはどちらのカメラも標準、レンズはズームを使用しましたがだいたい50mmにするようにしました。もちろんホワイトバランスは太陽光です。蛍光灯は3波長形昼光色です。
カラーチャートに関する能書きはさておき、全体的な印象で見てください。
予想通り、蛍光灯は緑ぽく(フイルムではもっと緑色になるのですが)、LEDは標準に近い印象を受けます。CRI 90̟+5600kのLEDは光の印象から色評価の高い蛍光灯、すなわちKinoFloの光のようなイメージですね。
注目すべきはCanon G7X M2で蛍光灯でも緑ぽさは弱まり、LEDでは白っぽい印象。実際露出計の値よりもセンサーの感度が0.5ステップ高いようです。ただ白っぽい印象を受けるのはキャノンの特徴みたいです。
それよりも、上記で少し触れましたが、見た目でLEDがフリッカーする12V変換アダプタを使用してG7XM2の24Pでの動画撮影をしたらなんと、光が当たっている場所ではフリッカーが消えてしまってるではないですか。Canon DIGIC恐るべし。
商品撮影用の折り畳み用のボックスを使っての撮影です。ライトはディフューザー効果を狙い、ボックスの上にそのまま置いたライト一台のみです。レイの方は少し逆から当てています。
もっと飛ばしてみました。
今度はアスカです。トップはトップなのですが、顔に光が当たるように少し順にずらしました。バックはライトグレーの画用紙です。
撮影用のボックスは40cmなのでちょっと狭いです。それに折り畳み式なので、下が畝っています。
光量は予想以上に明るいです。そもそもプラモデルの完成作品の撮影用に製作したのでこれで十分過ぎるくらいです。
出演 figma レイ&アスカ
フジミ 1/12 Kawasaki ZX-10R 2010&2011(自作)