御府内八十八ヶ所巡り 平成二十八年十二月 二
十二月十六日
今回でやっと八十八か所巡ることが出来たのだが、そんなに感慨はなかったし、これで終わりなので高野山東京別院で長いこと時間を潰したが、特に印象深いこともなかった。そもそも歩くことが目的なのでその様な感じだったのだろうと思う。別院での納経は自分で木箱に収めるという趣向だった。箱の上には千円賽銭とのこと。箱の中にきちんと清書されたお経がぎっしりと詰まっており、それも般若心経、自分のが何だかみすぼらしく感じたがそんなのを気にすることはないとお納めした。ちなみに千円の賽銭は別院では御朱印帳を三千円で購入していたので、自分には高すぎると思い納めずに友人のお店で使おうと五反田に向かったのだが、店の前を通った時に入る勇気がわかずに帰ってきてしまった。最大の原因は疲労感か?冬の巡礼はとにかく疲れが残り、これから友人と話すのもおっくうに感じたし、何よりまだ十三時前だったのでお客がそれなりにいたので相手していられないだろうと判断した。せっかくの八十八か所達成日なのに飯だけではさびしいし、昼から外で飲むのもなんだし、お金もないし、という訳だった。
第四番所 高福院
実直そうな私よりも少し若いお坊さんが対応にあたってくださいった。